2010年に倒産した居酒屋が201件と過去最多との発表が。確かに記事にあるとおり低価格化が進んで競争は激化していますよね。
競争に付き合って値下げしても、お客を減らさないだけで、増加につながらないケースが増えているようですしね。
「居酒屋」の倒産、過去最多 消費者の低価格志向で競争激化
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110214-00000593-san-bus_all
(yahooニュース)
一方伸びているところは低価格路線とは一線を画し、特徴があり差別化に成功しているケースか、徹底した合理化で低価格でも利益が出せるオペレーションを行えているところのどちらかが多いですよね。
日本フードサービス協会の統計で、2010年の外食売上高は前年比0.5%増とのことなので、市場規模自体は小さくはなっていないようです。
客単価が2.1%減とのことなので、低価格化、デフレ進行はまだ止まっていない、ということなのでしょう。
また若年層の消費傾向も変化し、高価な外食などに目がいかなくなっていることは、長期的に見ても外食産業にとってつらいところですね。
居酒屋という業態自体は、苦戦が続いているのは、仕事終わりにのみに行く余裕がなくなってきているのでしょう、金銭的にも、時間的にも。
金銭で多少恵まれているはずの層は、人数が減った会社で忙しく働き、飲みに行く時間がないのかもしれませんし、給料カットで月にのみに行く回数を減らしているお父さんも多いでしょう。
教育費とか、光熱費、家賃とか削れないところが多いので、お父さんの小遣い、などは一番の削減対象ですからね。
居酒屋の倒産が過去最多なのは、そんな世相を現しているような気がしてなりません・・・
居酒屋は「粗利益」の比較的大きな現金商売です。酒に「廉価品・B級品のつまみ」を織り交ぜて商売をしてます。これに対しまず消費者は「酒離れ」を起こしています。飲酒運転防止運動が効いてます。設備投資が少なく、家賃が下がっているので新規出店が多いのですが、立地条件によっぽど恵まれないと淘汰されます。プラス消費者の内食ブームが販売不振に輪をかけています。
これに対し「牛丼店」は寡占化が進んでいます。仕入れ・流通・人件費と徹底合理化しているので何とか利益を上げられます。本当の薄利多売です。3社のうち1社が脱落する気配です。
「ユニクロ」は技術革新・合理化と社員管理で伸びた真のグローバル企業と思うのです。中国市場を作り上げ、いまはバングラディシュなどへ生産シフトしています。
同時に東レとの提携、一流デザイナーの起用などで「価格破壊」を進めています。
それではデフレに本当に強い零細企業は何でしょう。それは旨い「ラーメン屋」と「蕎麦屋」だと思います。これはどんなにデフレになっても残ると思います。
以上、私見で失礼しました。
ところで、管理人さんは筆がお達者なようで、そのようなお仕事をなさっている(た)のですか?
失礼な質問ですみません。小生は長いこと新聞記者でした(今はマスゴミと呼ばれています。否定しません)